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阿見町・美浦村

 茨城県稲敷郡阿見町は、土浦市の南隣に位置する霞ケ浦湖畔の町。1955(昭和30)年4月1日、旧阿見町と朝日村、君原村合併して誕生した。 同年4月20日、舟島村の大部分を編入した。土浦市と同じく、戦前は海軍の霞ケ浦航空隊があった。 当時、現在の陸上自衛隊土浦駐屯地・武器学校には、予科練が置かれており、多くの若い航空兵が訓練をしていた。 同駐屯地には現在、雄翔館(予科練記念館)や記念碑が建てられている。人口は47,535人(2015年国勢調査)、71.39平方km。 茨城県内の町では最も人口が多い。
 茨城県稲敷郡美浦村は阿見町の東隣、同じく霞ケ浦の湖岸にある。 1955(昭和30)年4月1日、安中村、木原村と舟島村の一部が合併し霞村が成立、 同日改称し美浦村となった。 JRA(日本中央競馬会)の美浦トレーニングセンターがあることで有名。 人口は15,842人(2015年国勢調査)、面積は66.57平方km。
 阿見町と美浦村は合併して霞南市(かなんし)になる予定だったが、美浦村の住民投票で合併反対が過半数となり、直前にご破算になった。

阿見町

霞ヶ浦、霞ヶ浦湖岸道路水郷筑波国定公園へ。
つくば霞ヶ浦りんりんロード及び霞ヶ浦湖岸のサイクリングロードはつくばりんりんロードへ。
あみプレミアム・アウトレット
 三菱地所・サイモンの運営するアウトレットモール。2009(平成21)年7月9日オープン。 三菱地所・サイモン(オープン当時チェルシージャパン)の運営するモールとしては全国で8番目、首都圏では栃木県佐野市に次いで2番目。 ファッション、スポーツ、装飾雑貨、化粧品、インテリアなど多くのブランドを取り扱っている。
 首都圏中央連絡自動車道の阿見東インターチェンジに隣接、専用道で結ばれており、一般道を経ないで入店できる。 鉄道・バスでは、つくばエクスプレス守谷駅西口から関東鉄道常総線新守谷駅を経由する直行バス(運賃は片道1000円だが、往復の場合は復路の無料利用券が運賃支払い時にもらえる)、JR常磐線荒川沖駅東口から路線バス(運賃は片道500円だが、往復の場合は復路の無料利用券が運賃支払い時にもらえる)がある。 また、千葉県の千葉みなと駅西口から千葉駅NTT前を経由する直行バスも運行(休日を中心とした指定日のみ)されている。 このほか、首都圏各地から旅行会社による買い物ツアーで訪れる人も多い。
 稲敷郡阿見町よしわら4−1−1。あみプレミアム・アウトレットの地図
あみプレミアム・アウトレット外観 あみプレミアム・アウトレット
あみプレミアム・アウトレット外観(左)、外側から通路(アベニュー)を望む(右)
あみプレミアム・アウトレットウインターイルミネーション
 24万球以上LEDを使い、シャンパンゴールドが基調のイルミネーション。期間中には、1日限定ながらサンタクロース財団公認のサンタクロースが故郷のフィンランドより来場し 「サンタクロース記念撮影会」が行われる。。 イルミネーション点灯期間は11月初旬から翌年2月中旬までと長いのが特徴。時間は日没から午後9時まで。
あみプレミアム・アウトレットイルミネーション
ウインターイルミネーション
予科練平和記念館
 記念館の外観は、市松模様のデザインが特徴。予科練の貴重な資料を保存展示し、戦争の記録を風化させることなく、次の世代に継承し、命や平和の大切さを考えてもらうための施設。 館内は、予科練の象徴でもあり「若鷲の歌」にもある7つボタンにちなみ、「入隊」「訓練」「心情」「飛翔」「交流」「窮迫」「特攻」の7つのゾーンから構成される。 また屋外には開館5周年を記念して2015(平成27)年9月に完成した零式艦上戦闘機(零戦)の実物大模型などもある。
 予科練とは、旧日本海軍が、14歳から17歳までの少年を全国から選抜し、搭乗員としての基礎訓練を行った施設。 最初、神奈川県の横須賀航空隊に設置されたが、1922(大正11)年、当時、東洋一の航空基地といわれた霞ヶ浦海軍航空隊が設置されたことに伴い、 1939(昭和14)年に移転した。翌1940(昭和15)年、予科練は土浦海軍航空隊として独立。現在の陸上自衛隊土浦駐屯地の場所にあった。 出身者は約24000人、その8割、約18000人が戦死している。特攻隊や人間魚雷などで出撃し戦死した出身者も多い。
 休館日は毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)と12月29日から1月3日の年末年始。開館時間は午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)。 入館料は大人500円、小中高生300円。無料駐車場有。
 稲敷郡阿見町廻戸5−1。予科練平和記念館の地図
予科練平和記念館 回天模型
予科練平和記念館外観(左)、屋外に展示されている回天の模型(右)

屋外に展示されている零戦実物大模型=正面、奥は専用格納庫(左)、同じく零戦実物大模型=側面(右)
予科練記念館・雄翔館
 陸上自衛隊土浦駐屯地内にある予科練の資料館。館内には、練習生の遺品や遺書、写真など約1700点が展示されている。 入口に山本五十六元帥の銅像がある。予科練の出身者や遺族で構成される財団法人海原会が運営する。1968(昭和43)年11月24日、高松宮両殿下をお迎えし開館式を行った。
 入館は予科練平和記念館駐車場から専用通路を入る。下記の雄翔園の奥にある。開館時間は午前9時30分から午後4時30分(最終入館は午後4時)。 入館料無料。休館日は予科練平和記念館に同じ。 以前は、土浦駐屯地の入口で受付をして入る必要があったが2013(平成25)年4月8日から、通常は予科練平和記念館側から入る方法に変更になった。
 稲敷郡阿見町青宿121−1。予科練記念館・雄翔館の地図
雄翔館
雄翔館
雄翔園
 雄翔館の東側にある庭園。予科練二人像が正面ある(下記参照)。 中央の芝生広場は桜の花びらを、芝生の周りにある敷石は錨を、そして芝生の中にある7つの石は、 予科練の制服の象徴「7つボタン」と7つの海を表現しているという。 その周囲にある池や築山は各都道府県を表し、それぞれの場所には各都道府県から石や木が移されている。特にひときわ目立つのは富士山の築山。 また、若鷲の歌の碑などが庭園内にある。
 入園は予科練平和記念館駐車場から専用通路を入る。開園時間は午前9時30分から午後4時30分(最終入園は午後4時)。入園料無料。 休園日は予科練平和記念館に同じ。
 稲敷郡阿見町青宿121−1。雄翔園の地図
若鷲の歌碑
雄翔園(左)、園内にある「若鷲の歌」が刻まれた碑(右)
予科練の碑・予科練二人像
 雄翔園内にある。予科練二人像には、予科練の戦没者約1万9千人の霊璽簿がおさめられている。 国のため家族のために若い生命を捧げた予科練出身者たちを、永遠に顕彰し平和を祈念する目的で建立された。
 稲敷郡阿見町青宿121−1。雄翔園の地図
予科練二人像
予科練二人像
二所ノ関部屋
 大相撲の元横綱、稀勢の里の二所ノ関親方の相撲部屋。二所ノ関親方は、牛久市出身。 稀勢の里は引退後、荒磯親方として活動していたが、2021(令和3)年12月24日、日本相撲協会から 同年12月2日付で名跡交換により荒磯親方が二所ノ関親方になったことが発表された。 このことにより荒磯部屋から二所ノ関部屋となった。なお旧二所ノ関部屋は名称変更し放駒部屋として存続する。
 二所ノ関親方は、2002(平成14)年3月場所初土俵。2004(平成16)年11月場所新入幕、しこ名を本名の「萩原」から 「稀勢の里」に改名した。2012(平成24)年1月場所新大関、2017(平成29)年1月場所後、第72代横綱になった。 19年ぶりに誕生した日本人横綱。2019(平成31)年1月場所限りで引退した。優勝2回。 引退後は、荒磯親方として田子の浦部屋付親方として活動のほか、 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科で学び、伝統を守りつつも科学的な稽古を取り入れるなどしている。 2021(令和3)年8月1日付で田子の浦部屋から独立した。部屋は工事中で、2021(令和3)年7月に地鎮祭を実施。 2021(令和4)年6月5日、施設が完成し部屋開きが行われた。 部屋完成までは、つくば市の筑波大学を仮稽古場にしており、部屋もつくば市天久保にあった。
 完成した二所ノ関部屋は敷地面積約4990平方m。土俵が2つあるなど稽古する環境の充実を図っている。 場所はJR常磐線ひたち野うしく駅から徒歩10分。
 稲敷郡阿見町荒川本郷139−1。二所ノ関部屋の地図
二所ノ関部屋のぼり
たくさんののぼりがたつ二所ノ関部屋
福田の馬鹿祭り
 福田鹿島神社=下記参照=に伝わる祭りで奇祭として知られる。正式には福田鹿島神社大祭。 五穀豊穣と子孫繁栄を願って行われ、性的な表現を含む祭り。 かつては旧暦の11月15、16日に行われていたが近年11月の最終土、日曜日開催となった。
 馬鹿祭りは江戸時代、当地区に疫病が流行り、子供が減少するなどしたため、子孫繁栄の性祭を思いついたという。 1764(明和元)年の「祭礼諸入用覚帳」が残っており、少なくとも250年の歴史がある。 福田地区の5つの坪(集落)が順番に当番となる。祭りを担当する当家は60年に一度回ってくるという。
 2日間に渡って行われるがメインの行事ともいえるのが2日目に行われるひょっとこの面をかぶった「シオフキ」とおかめの面に角隠しをつけた「オカメ」が 福田囃子の太鼓を引き連れ福田の集落を練り歩く婚礼行列「ドウオクリ(当家渡し)」。シオフキは木の男根を持ち沿道の若い女性にちょっかいを出す。子宝に御利益があるという。 またドウオクリでは多くの人が仮装しての行列となる。
 午後3時、花火を合図に当家を出発。福田地区を1時間以上にわたって練り歩く。シオフキとオカメの「しぐさ」のほか、日本酒やみかんを振る舞うのが特徴。 ルートは当家から農村集落センター。最後に集落センターで結婚式を真似た宴会を開く。
 稲敷郡阿見町福田。福田農村集落センターの地図
シオフキとオカメ
シオフキとオカメ
シオフキ ドウオクリの行列
ドウオクリで若い女性にちょっかいを出すシオフキ(左)、ドウオクリの行列(右)
鹿島神社 福田
 旧福田村の鎮守。同神社の大祭は馬鹿祭りとして知られる=上記参照。
 稲敷郡阿見町福田。鹿島神社・福田の地図
福田鹿島神社拝殿
鹿島神社拝殿
福田鹿島神社本殿 福田鹿島神社鳥居
鹿島神社本殿(左)、同じく鳥居(右)
陸上自衛隊土浦駐屯地・武器学校
 陸上自衛隊の施設で、通常は予科練記念館関係施設以外は見学できない。入り口からの直っすぐ伸びた道路は、桜並木となっており、 その間には戦車が展示されている。 また予科練記念館周辺には、零戦に扮したT6テキサン(アメリカの練習機)はじめ、装甲車や戦車などが展示されている。
 稲敷郡阿見町青宿121−1。陸上自衛隊土浦駐屯地の地図
土浦駐屯地の桜
 正門からまっすぐの桜並木と戦車などの自衛隊車両と桜が人気。
土浦駐屯地桜
土浦駐屯地の桜。戦車など自衛隊車両と桜
東京医科大学茨城医療センター
 旧東京医科大学霞ヶ浦病院。500床余りの病床を持つ総合病院。呼吸器センター、循環器センター、脳神経センター、消化器センター、糖尿病センターなどを設け、多くの診療科を持つ。 地域がん診療連携拠点病院、肝疾患診療連絡拠点病院。
 稲敷郡阿見町中央3−20−1。東京医科大学茨城医療センターの地図
東京医科大学茨城医療センター
東京医科大学茨城医療センター
茨城大学農学部
 茨城大学阿見キャンパス。国立大学法人。本部は水戸市。農学部のみある。 生物生産科学科、資源生物科学科、地域環境科学科がある。
 稲敷郡阿見町中央3−21−1。茨城大学農学部の地図
茨城大学農学部
茨城大学農学部
茨大通り
 茨城大学農学部の敷地を南北に通る延長約1.5kmの道路。阿見町を象徴する平和のモニュメントが建ち、街路樹には桜が植えられている。 茨大農学部の敷地内には、1922(大正11)年から終戦まで霞ヶ浦海軍航空隊が開設されていた。つい最近まで当時を偲ぶ建物が残っていたが、今は全て取り壊されている。 通りの東側には本部、その北側には士官の集会所があった。道路北に(保育所通り)全国の海軍航空殉職慰霊塔がある。
 稲敷郡阿見町阿見。茨大通りの地図
茨大通り モニュメント
茨大通り(左)、モニュメント(右)
茨大通り桜並木
 茨大通りの両側には桜が植えられ、桜の名所となっている。
茨大通り桜並木
茨大通りの桜並木
茨城県立医療大学
 稲敷郡阿見町にある公立大学。保健医療の専門大学として1995年に開学した。看護学科、理学療法学科、作業療法学科、放射線技術科学科がある。 医科学センター、人間科学センターが設けられている。付属病院はリハビリ医療が中心。リハビリテーション科、整形外科、内科、神経内科、小児科などがある。
 稲敷郡阿見町阿見4669−2。茨城県立医療大学の地図
茨城県立医療大学の桜
 敷地に多くの桜が植えられている。医療大前のまい・あみストリートの桜並木と合わせて正面入口付近の歩道は桜のトンネルになる。
茨城県立医療大学の桜
茨城県立医療大学、正面入口付近の桜
まい・あみストリート桜並木
 まい・あみストリートの愛称がある茨城県立医療大学前の道路は桜並木となっている。
 稲敷郡阿見町阿見。まい・あみストリートの地図
まい・あみストリート桜並木
まい・あみストリートの桜並木
旧海軍通り桜並木の桜
 阿見町廻戸の茨城県道34号線沿いに残る3本の桜の古木。 桜が残る道路は、1921(大正10)年、同地に開かれた霞ヶ浦海軍航空隊の道路。 茨城県内で最初に舗装されたという逸話が残る道路で海軍道路と呼ばれ、見事な桜並木で知られていた。 しかし1945(昭和20)年6月10日の空襲などでほとんどが失われてしまった。 現在残る3本はこれらの危機を乗り越えた桜で、現在も樹勢はよく毎年多くの花を咲かせる。
 稲敷郡阿見町。旧海軍通り桜並木の桜の地図
旧海軍通り桜並木桜
旧海軍通り桜並木の桜
青宿祇園祭
 阿見町青宿地区の八坂神社祭礼。祇園祭は700年前から行われているとされ、神輿を担いで霞ヶ浦に入る「お浜入り」が行われる。
 青宿祇園祭は、7月の中旬に3日間に渡って行われ、初日が宵祇園、2日目が本祇園、3日目が上り祇園となる。 お浜入りは宵祇園に行われ、陸上自衛隊武器学校内の湖岸から神輿を担いだまま霞ヶ浦に入る。本祇園では、神輿が地区内を渡御。 上り祇園は神輿を神社に納める。
青宿祇園祭お浜入り
青宿祇園祭のお浜入り。担ぎ手の胸から肩まで浸かるほど深くまで神輿を進める
ヤーコン
 ヤーコンは南米アンデス高原原産のキク科の植物。現地では、インカ帝国より以前から食されていたという。 サツマイモに似た形ながら果物のように生で食べられるのが特徴。 フラクトオリゴ糖と食物繊維が多く含まれ、特にフラクトオリゴ糖には整腸作用をはじめ様々な健康効果が知られている。 ヤーコンは天然のフラクトオリゴ糖を最も効果的に多量に摂取できることや低カロリーであることなどから、健康食品として注目されている。 約20年前に茨城大学農学部の月橋輝男教授の研究で、日本で初めて試験栽培された。このため阿見町では早くから注目され、栽培されている。
阿見町総合運動公園の桜
 公園内帯状に桜の森がありソメイヨシノや八重桜などが咲く。
 稲敷郡阿見町吉原。阿見町総合運動公園の地図
総合運動公園桜
総合運動公園の桜の森
総合運動公園桜 総合運動公園桜
総合運動公園の桜(左)、同じく駐車場近くの桜(右)
阿見町役場の桜
 阿見町役場周辺には多くの桜がある。周辺道路は桜並木にもなる。
 稲敷郡阿見町中央1−1−1。阿見町役場の地図
阿見町役場桜
阿見町役場の桜
阿見小学校の桜
 阿見小学校の周囲に大きな桜が多数ある。
 稲敷郡阿見町中央2−1−5。阿見小学校の地図
阿見小桜
阿見小学校の桜
曙のグミ
 住宅地の中に大きなグミが枝を広げている。過去には、室崎神社(阿見町大室)の馬場先だった場所で、根本には道祖神が祭られている。 道祖神は、もともと村境など、境界を守る神様。村に入ろうとする悪霊などを防ぐ目的で置かれている。 グミの木を燃やすと死人の臭いがするといわれ、そのことで悪霊に対抗しようと考えられている。 茨城県指定文化財。
 稲敷郡阿見町曙151−106。曙のグミの地図
曙のグミ
曙のグミ
ふれあいの森
 再生した平地林を中心に自然体験ができる森林公園。面積は約12ha。 スーペリアの森、芝生広場、バーベキュー施設、展望台などがある。季節ごとの植物や鳥、昆虫を観察することができる。 なお、スーペリアの森は、アメリカ・ウィスコンシン州、スーペリア市と姉妹都市を締結したことを記念し北米の樹種を植林したもの。
 稲敷郡阿見町若栗2243。ふれあいの森の地図
ふれあいの森 ふれあいの森スーペリア
ふれあいの森(左)、スーペリアの森(右)
湖南公園
 1993(平成5)年に分譲開始した住宅地「ガーデンシティ湖南」の調整池「水彩の池」を中心にした公園。
 稲敷郡阿見町南平台。湖南公園の地図
湖南公園
湖南公園
阿見飛行場
 霞ヶ浦の南側、阿見町島津にあった飛行場。2014(平成26)年4月27日で遊覧飛行を終了。その後閉鎖された。 跡地は大規模太陽光発電所が建設された。
 幅25m、長さ650mの滑走路を持つ、軽飛行機専用の民間飛行場。1980(昭和55)年、東京都江東区東雲の東雲飛行場が公共工事による閉鎖に伴い移転、開港した。 東京航空が運営、遊覧飛行や航空写真撮影などを行っていた。当時の遊覧コース、料金等は以下の通り。 遊覧飛行の受付は、大人2人から3人、時間は午前9時〜午後5時(冬期は日没まで)まで。 遊覧コースは12あり、飛行場周遊コース(大人1人2900円、小人1人2000円、遊覧時間6分)、 牛久大仏コース(大人1人4800円、小人1人3300円、遊覧時間10分)、 土浦コース(大人1人5800円、小人1人4000円、遊覧時間12分)、 欲張りコース(大人1人6700円、小人1人4600円、遊覧時間14分)、 霞ヶ浦コース(大人1人8200円、小人1人5600円、遊覧時間17分)、 学園都市コース(大人1人9700円、小人1人6700円、遊覧時間20分)、 筑波山コース(大人1人12100円、小人1人8300円、遊覧時間25分)、 鹿島スタジアムコース(大人1人14500円、小人1人10000円、遊覧時間30分)、 九十九里コース(大人1人17700円、小人1人12200円、遊覧時間40分)、 東京スカイツリーコース(大人1人17700円、小人1人12200円、遊覧時間40分)、 偕楽園コース(大人1人19900円、小人1人13700円、遊覧時間45分)、 東京一周コース(大人1人26500円、小人1人18300円、遊覧時間60分)。 小人は3歳〜12歳未満。なお、平日は対応していない場合があるので要確認。
 稲敷郡阿見町島津3440。
阿見飛行場 阿見飛行場格納庫
阿見飛行場に着陸する軽飛行機(左)、格納庫前(右)
2つの阿弥神社
 阿見中郷と竹来にある。延喜式に記載がある旧信太郡の阿見神社はどちらかで「式内神社問題」があった。 決め手となる資料は発見されておらず決着していない。延喜式では、旧信太郡2座とあり、もうひとつの式内社は美浦村の楯縫神社(下記参照)とされる。
阿見神社阿見中郷
 阿弥神社。阿彌神社。祭神は豊城入彦命。ただし、いくつかの説がある。古くは大明神、あるいは鹿島明神と呼ばれていた。1781(天明元)年、阿見神社を名乗った。 また、霞ヶ浦航空隊の敷地内にあった霞ヶ浦神社が移設されている。
 稲敷郡阿見町阿見2353。阿見神社・中郷の地図
阿見神社中郷拝殿
阿見神社中郷拝殿
阿見神社中郷本殿 阿見神社中郷参道
阿見神社中郷本殿(左)、参道(右)
阿見神社竹来
 阿弥神社。阿彌神社。祭神は武甕槌命。ただし、祭神については、普都大神とする説、豊城入彦命とする説、高来神とする説などがある。二の宮明神とも呼ばれていた。 本殿は、棟札によると1691(元禄4)年の建立。神域を囲む杉の大木群は、天然記念物「阿弥神社樹叢」として阿見町指定文化財となっている。
 稲敷郡阿見町竹来1366。阿見神社・竹来の地図
阿見神社竹来社殿 阿見神社竹来鳥居
阿見神社竹来社殿(左)、鳥居(右)
霞ヶ浦神社
 1925(大正14)年、霞ヶ浦航空隊のなかに建立。海軍航空隊関係殉職者の遺霊を奉斎している。 終戦後、阿見神社(阿見中郷)に移された。
霞ヶ浦神社
霞ヶ浦神社社殿

美浦村

霞ヶ浦、霞ヶ浦湖岸道路水郷筑波国定公園へ。
霞ヶ浦湖岸のサイクリングロードはつくば霞ヶ浦自転車道へ。
JRA美浦トレーニングセンター
 日本一の規模と施設を誇るサラブレッドの調教施設。約2000頭の馬がいる。面積は約66万坪で、東京ドームの約48倍の広さがある。
 稲敷郡美浦村美駒2500−2。JRA美浦トレーニングセンターの地図
陸平貝塚
 1879(明治12)年、東京大学の学生だった佐々木忠二郎、飯島魁両氏によって発掘された遺跡。 日本人の手によって初めて発掘調査が行われたことから「日本考古学の原点」とされ、古学史の観点からも重要な遺跡とされる。 1998(平成10)年9月11日、国指定史跡。
 貝塚は、霞ヶ浦南岸近くの島状の台地中央部にある盆地上の土地に大小8ヶ所が分布する。 縄文時代早期から後期(約8000年前〜約3500年前)にかけての貝塚が見られる。 貝の種類はハマグリ、オキシジミ(アサリの仲間)、サルボウ(赤貝に似た貝)、アカニシ(巻貝の一種)など内湾海水域に生息するものが多い。
 貝塚全体は、陸平貝塚公園として整備されており、貝塚の場所には、貝塚観察木道が設けられている。 また園内には、竪穴住居が復元されているほか、美浦村文化財センター(陸平研究所)=下記参照、里山交流館などがある。
 稲敷郡美浦村土浦。陸平貝塚の地図
竪穴住居
復元された竪穴住居
陸平貝塚碑 里山交流館
陸平貝塚碑(左)、森の中にある里山交流館(右)
美浦村文化財センター
 陸平貝塚に隣接してある。別称は陸平研究所。2004(平成16)年度開設。 常設展示室には陸平貝塚からの出土品や美浦村内各地から出土した考古資料を展示している。 また、見るだけでなく縄文時代を体験出来るのが特徴。縄文土器づくりや縄文土笛づくり、縄文食体験(ドングリクッキー、縄文スープ)を行っている (5人以上での申し込み必要)。
 陸平研究所の名称は、陸平貝塚などが発掘されている時代、美浦村内から出土した遺物の収蔵、整理を行っていたのはプレハブの建物だった。 ここに発掘に参加する多くの研究者や学生が集まり熱心に調査研究活動が行われていたことから「陸平研究所」の看板が掲げられていた。 博物館もないのに「博物館はもう動いている」として博物館以上の活動は高く評価されていたという。 このためこのような先人の文化財に対する情熱を継承するため別称として残されたもの。
 開館時間は午前9時から午後5時。月曜日、祝日、年末年始休館。月曜日が祝日の場合は翌火曜日も休館。
 稲敷郡美浦村土浦。美浦村文化財センターの地図
美浦村文化財センター
美浦村文化財センター
光と風の丘公園
 野球場やテニスコート、多目的競技場、パターゴルフ場などのスポーツゾーン、キャンプ場やアスレチック、水遊びが出来るフィールドゾーンからなる多目的公園。
 稲敷郡美浦村受領1470。光と風の丘公園の地図
光と風の丘公園多目的広場 光と風の丘公園野球場
光と風の丘公園多目的広場(左)、野球場(右)
木原城址城山公園
 霞ヶ浦を眺望する丘の上にある城跡の公園。戦国時代、江戸崎城主・土岐氏の家来、近藤氏の居城と伝えられるが、詳しくは不明。 昔から「城山」と呼ばれてきた場所。城跡には、櫓が復元されているほか、遊具などもある。春には5万本のチューリップが咲き誇る。
 稲敷郡美浦村木原。木原城址城山公園の地図
木原城址城山公園
広々とした園内の城山公園
木原城址城山公園のチューリップ
 5万本のチューリップがあり、その周辺を八重桜が彩る。
木原城山公園チューリップ
木原城山公園に咲くチューリップ
木原城址城山公園の桜
 公園の外周に八重桜がある。
木原城山公園桜
木原城山公園の桜
大須賀津湖畔農村公園
 霞ヶ浦の湖畔にある公園。霞ヶ浦が一望できる展望櫓が特徴。
 稲敷郡美浦村大須賀津。大須賀津湖畔農村公園の地図
大須賀津湖畔農村公園 霞ヶ浦からの眺望
大須賀津湖畔農村公園の展望櫓(左)、展望櫓からの霞ヶ浦の眺望(右)
鹿島海軍航空隊基地跡
 鹿島海軍航空隊は、1938(昭和13)年12月15日、霞ヶ浦海軍航空隊の水上機部隊が分離し、 旧安中村に霞ヶ浦海軍航空隊安中水上隊として発足。霞ヶ浦湖岸に水上機用のスロープやカタパルトなどが設けられ 水上機の操縦訓練が実施された。終戦間際の1945(昭和20)年5月、鹿島北浦派遣隊となり鹿島海軍航空隊と呼ばれるようになった。
 戦後は東京医科歯科大学霞ヶ浦分院となり、1997(平成9)年まで使用された。 建物は老朽化に伴い撤去されたものが多いが、湖岸のスロープやカタパルトが設置されていた石積の基礎台などが今でも見ることができる。 これら湖岸施設は、70年を経た現在でも治水機能を有しているなど当時の土木技術の水準の高さが伺える施設として、 2009(平成12)年度に土木学会から「推奨土木遺産」に認定されている。
 霞ヶ浦湖岸のスロープは、マリンスポーツやバス釣りなどを楽しむ人たちに人気があり、 特に週末には混雑していた。それに伴い、騒音やごみなどが問題となっていた。 このため、2023(令和5)年7月1日から「大山スロープ」として利用は予約及び有料となった=下記参照。
 稲敷郡美浦村大山。鹿島海軍航空隊基地跡の地図
鹿島海軍航空隊跡地 鹿島海軍航空隊カタパルト
鹿島海軍航空隊ボイラー施設跡(左)、現在も残る湖岸のカタパルト跡(右)
大山スロープ
 霞ヶ浦湖岸にある鹿島海軍航空隊基地の遺構で、水上機用のスロープとして造られたコンクリート製斜面。 東側エリアと南側エリアがあり、東側が水上バイクなど利用、南側がバスボート、プレジャーボートなどのほかサップなどの非動力船の 利用者向けとしている。両区画とも1区画1車両(水上バイクは2台まで)で利用料金は2000円。利用人数は6人まで、利用時間は日の出から日の入りまで。 専用ホームページから予約する。
 稲敷郡美浦村大山。大山スロープの地図
大山スロープ東
東側の大山スロープ
大宮神社
 大宮大神。旧信太庄安中郷24ヶ村の総鎮守。旧村社。祭神は天照皇大神、日本武尊、天太玉命。 650(白雉元)年、生田長者満盛が氏神として創建したと伝えられる。 その後奈良時代に安部仲成(安中の地名の由来になったとされる人)が、朝廷の勅許を得て正式に勧請し、安中郷24ヶ村総鎮守になったという。
 1575(天正2)年社殿再建、1691(元禄4)年社殿再建及び拝殿造営。 現在の社殿は1920(大正9)年の台風で倒壊したため、翌1921(大正10)年に再建されたもの。桁行3間、梁間3間。 元禄時代に建立された社殿の古材を多く利用しており、妻飾りに特徴ある元禄時代の装飾している。 この時の造営は、常陸国を中心に活躍した宮大工の桜井瀬兵衛氏によるものとされる。
 なお、同神社には天岩戸の神話を彷彿される伝説が残されている。
 稲敷郡美浦村土浦外。大宮神社の地図
大宮神社拝殿
大宮神社拝殿
大宮神社本殿 大宮神社鳥居
大宮神社本殿(左)、同じく鳥居ごしに境内(右)
妙香寺
 瑠璃光山薬樹院妙香寺。天台宗の寺。丈六薬師(じょうろくやくし)として知られる。
 丈六薬師は、薬師如来立像の高さが丈六(1丈6尺)、約3.6mあることから呼ばれる。 ヒノキの寄木造りで、作風などから室町時代のものと推定されている。 1706(宝永3)年、大規模な解体修理の記録が残る。1958(昭和33)年、茨城県文化財指定。
 関東九十一薬師霊場第77番札所。
 稲敷郡美浦村土浦2026。妙香寺の地図
妙香寺堂
妙香寺本堂
妙香寺門 妙香寺薬師堂
妙香寺山門(左)、薬師堂(右)
海源寺
 舟子山海源寺。曹洞宗の寺。1493(明応2)年の創建。舟子城主の佐野吉秀が開基、継庵道胤の開山。 本尊は薬師如来で、像高約32cmの寄木造り座像、美浦村の文化財に指定されている。
 関東九十一薬師霊場第76番札所、関東百八地蔵尊霊場第64番札所、茨城百八地蔵尊霊場第77番札所。 茨城百八地蔵尊霊場の詳細は茨城百八地蔵尊霊場へ。
 御朱印有。寺院の御朱印については御朱印・寺院も参照。
 稲敷郡美浦村舟子2463。海源寺の地図
海源寺
海源寺本堂
海源寺御朱印本尊 海源寺御朱印地蔵尊
海源寺本尊、関東九十一薬師霊場御朱印(左)、関東百八地蔵尊霊場御朱印(右)
水神宮
 霞ヶ浦に突き出すように造られている水神宮。木原漁港の近く、湖岸道路の外側にある。水神宮の湖側には、木原水位観測所、木原雨量観測所がある。
 稲敷郡美浦村木原。水神宮の地図
水神宮
水神宮
2つの楯縫神社
 美浦村郷中と信太にある。延喜式では、旧信太郡2座とありそのひとつとされる。 郷中の楯縫神社が「信太郡一宮」、信太の楯縫神社が「信太郡惣社」を名乗る。
楯縫神社 郷中
 旧信太郡一宮、旧県社。うっそうとした木立に囲まれ、たくさんの木々に囲まれた長い参道が特徴。この森は、茨城県の自然環境保全地域に指定されている。 延喜式の式内社。祭神は普都主命(フツヌシノミコト)。607(推古天皇15)年の創建と伝えられる。普都主命がこの地で兜と楯を脱いだという故事にちなむ。 楯脱ぎが転じて楯縫になったという。
 稲敷郡美浦村郷中2988。楯縫神社・郷中の地図
楯縫神社拝殿
楯縫神社拝殿
楯縫神社鳥居 楯縫神社参道
楯縫神社鳥居(左)、参道(右)
楯縫神社 信太
 旧信太郡惣社。旧村社。祭神は経津主命(フツヌシノミコト)。延喜式の式内社論社。 創建は不詳だが、景行天皇の時代とも伝えられる。
 稲敷郡美浦村信太1830。楯縫神社・信太の地図
信太楯縫神社拝殿
楯縫神社拝殿
信太楯縫神社本殿 信太楯縫神社鳥居
楯縫神社本殿(左)、鳥居(右)
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