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つくば市の研究機関

 つくば市内には、多くの研究機関が存在する。集積する研究機関は、つくば市の特徴ともなっている。 主な施設では、一般の公開施設があるものが多い。しかも入場無料で公開しているところがほとんどだ。 また、一般の公開施設がない場合でも、見学が可能な場所が少なくない。 なお、筑波大学ギャラリーはつくば市の大学へ。 工業団地内の研究所はつくば市の工業団地へ。
 土日祝日は、公開施設を回るつくばサイエンスツアーバスがある。つくば駅(つくばセンター)発着で、対象施設は筑波宇宙センター、 産業技術総合研究所、つくばエキスポセンター、国土地理院、つくば植物園。乗り降り自由の循環型バス。また、夏休み期間中は月曜日を除く毎日運航される。 つくばサイエンスツアーバスの詳細はつくば市へのアクセス交通へ。
つくばサイエンスツアーバス
つくばサイエンスツアーバス
筑波宇宙センター
 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センター。宇宙航空研究開発機構の略称はJAXA(ジャクサ)。文部科学省(旧科学技術庁宇)所管。 国内の宇宙開発の中核施設。平和利用目的の人工衛星、人工衛星打ち上げ用ロケットの開発。人工衛星の追跡管理。国際宇宙ステーション関係の開発も担っている。
 宇宙航空研究開発機構は、2003(平成15)年、宇宙科学研究所(ISAS)、航空宇宙技術研究所(NAL)、宇宙開発事業団(NASDA)の3組織が統合して誕生した。 宇宙科学研究所は、1955(昭和30)年、東京大学生産技術研究所で行われた日本初のペンシルロケットの発射実験などのロケット技術の蓄積を背景に、1964(昭和39)年設立された東京大学宇宙航空研究所が前身。 1981(昭和56)年、旧文部省所管の宇宙科学研究所となった。日本発の人工衛星「おおすみ」を打ち上げたことで知られる。 航空宇宙技術研究所は、1955(昭和30)年発足の航空技術研究所が前身。1963(昭和38)年、旧科学技術庁の航空宇宙技術研究所となった。 宇宙開発事業団は、旧科学技術庁所管で1969(昭和44)年発足。ロケットの打ち上げで知られる種子島宇宙センターなどの施設を持つ。また、宇宙飛行士が所属する。 筑波宇宙センターは、宇宙開発事業団筑波宇宙センターとして1972(昭和47)年設立した。 2015(平成27)年4月1日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センター。
 常設の見学施設がある。最近は、仮面ライダーフォーゼのオープニングで毎回登場していたことや、宇宙兄弟の舞台など、テレビのロケ地で使われていることもあり、筑波研究学園都市で最も人気のある施設。 見学エリアには、展示館のスペースドームとミュージアムショップのプラネットキューブ、そしてロケット広場がある。また、ツアー見学コース時に利用する広報・情報棟がある。
 ロケット広場は、JAXA正門近くにある同施設のシンボルともいえる。スペースドームは、常設の展示施設で、これまで日本国内で開発されたロケットや人工衛星の模型などが展示されている。 また実物大の試験モデルなどもある。特に国際宇宙センター日本実験棟は実物大モデル。プラネットキューブには、同センターオリジナルのキーホルダーなどお土産もある人気の施設。
 開館時間は午前10時〜午後5時。入館料無料。休館日は、年末年始(12月29日〜1月3日)及び施設点検日。 以前は同センターの受付で手続きをする必要があったが、現在は受付を通過することなく入場出来るように変更され、便利になった。展示館脇に無料駐車場がある。
■スペースドーム■
 常設展示施設。エントランスには、100万分の1スケールの日本列島を中心にした地球を展示。 人工衛星エリアでは、これまで日本が打ち上げた人工衛星の試験モデル(実物とほぼ同じ)を中心に展示している。 気象衛星で馴染み深い「ひまわり」はじめ、BS放送の「ゆり」CS放送の「さくら」「きらり」「きく7号」「だいち」「いぶき」などが展示されている。
 展示館の中心には国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の実物大モデルがあり、内部に入ることも出来る。船外パレットや船外実験プラットフォーム、 宇宙ステーションへの補給機「こうのとり」などの展示がある。
 ロケットエリアには、日本の歴代ロケット、20分の1スケールモデルが並んでいるほか、燃焼実験で使用したLE−7Aエンジン、LE−5エンジンの実物が展示されている。 このほか、その帰還が話題となり映画にもなった「はやぶさ」や月周回衛星「かぐや」がある。
■プラネットキューブ■
 ミュージアムショップ。企画展示なども行われている。
■ツアー見学■
 通常は自由見学だが、ツアー見学も行っている。要予約。料金は無料。 月曜日及びイベント実施日、年末年始(12月29日〜1月3日)、施設点検日。
 実施回数は、1日5回(午前10時〜、午前11時〜、午後1時〜、午後2時〜、午後3時〜)。 平日は宇宙飛行士コース(ビデオ上映、スペースドーム、宇宙飛行士養成エリア)、 平日の午後2時、午後3時は宇宙ステーションコース(ビデオ上映、スペースドーム、きぼう運行管理室=セキュリティチェック有)。 土、日、祝日はロケットコース(ビデオ上映、スペースドーム、ロケット音響体験)。いずれも当日の状況などにより、コースが変更される場合がある。 所要時間は1時間15分〜1時間30分。
 つくばエクスプレスつくば駅、つくばセンター4番乗り場から「荒川沖駅」行バスで「物質研究所」バス停下車、徒歩2分。
 つくば市千現2−1−1。筑波宇宙センタースペースドームの地図
筑波宇宙センターロケット広場 筑波宇宙センター展示館
筑波研究学園都市で最も有名な景観のひとつ、筑波宇宙センターロケット広場(左)、展示館スペースドーム(右)
はやぶさ
100万分の1スケールの地球を展示したエントランス、ドリームポート(左)、はやぶさ(右)
人工衛星 ロケット
人工衛星ゆり、さくら、ひまわり(左)、歴代のロケット模型、20分の1スケール(右)
きぼう きぼう内部
国際宇宙ステーションきぼう日本実験棟実物大モデル(左)、きぼうの内部(右)
きく7号 だいち
きく7号(左)、だいち(右)
産業技術総合研究所
 国立研究開発法人産業技術総合研究所。略称・産総研。経済産業省(旧通商産業省)所管。筑波研究学園都市を代表する研究所のひとつ。 新産業創出のための先端研究、政策対応のための長期的研究、科学の基盤研究が同研究所の柱。 ライフサイエンス分野、情報・エレクトロニクス分野、ナノテクノロジー・材料・製造分野、環境・エネルギー分野、地質分野、標準・計測分野など幅広い範囲を研究テーマとしている。
 1882(明治15)年に設立された農商務省地質調査所を母体とする通商産業省工業技術院地質調査所はじめ、 1891(明治24)年設立の逓信省電務局電気試験場を母体とする電子技術総合研究所、1920(大正9)年設立の農商務省燃料研究所が母体の資源環境技術総合研究所、 さらに、産業技術融合領域研究所、計量研究所、機械技術研究所、物質工学工業技術研究所、生命工学工業技術研究所など、工業技術院の研究所を統合して設立された。 2001(平成13)年4月1日独立行政法人産業技術総合研究所。2015(平成27)年4月1日から国立研究開発法人産業技術総合研究所。
 常設展示施設として、サイエンス・スクエアつくば、地質標本館がある。
 つくば市梅園1−1−1。産業技術総合研究所の地図
地質標本館
 日本で唯一の地学専門の総合博物館。 地球と人とのかかわり合いをテーマに、地質調査総合センター(旧地質調査所)の研究成果を展示している。 日本の地質、地下資源、海洋の地質、地球環境、火山と地熱、地震と活断層などの展示があり、34万分の1の日本列島地質模型、1万3300分の1の富士・箱根火山模型、 600万分の1の太平洋海底地形模型などがある。
 開館時間は、午前9時30分から午後4時30分(見学に要する時間は約1時間)。入館料は無料。休館日は月曜日(休日の場合は火曜日)及び年末年始(12月28日〜1月4日)。 産業技術総合研究所の入口受付で見学の旨を伝え、入構証を受け取る。標本館前に駐車場がある。
 標本館入口に受付がある。エントランス奥が第一展示室。第一展示室の奥から2階に上り、第2展示室、続いて第3展示室がある。 休憩スペースなどを経て、階段を下へ降り、向かい側に第4展示室がある。
 第1展示室のテーマは地球の歴史。地質図、生物の進化などから地球の歴史が分かる。 地質年表、日本列島の地質模型、地質年代、恐竜の化石、郷土の地質などの展示がある。
 第2展示室のテーマは、生活と鉱物資源。鉱物資源や海洋、湖の地球環境の関わりについて説明している。 海底熱水鉱床チムニーや世界の鉱物資源、日本の鉱物資源、元素周期表、太平洋の地形模型、霞ヶ浦の歴史、海底資源などの展示がある。
 第3展示室のテーマは、生活と地質現象。 火山や温泉、地熱、活断層、地震などについて知ることが出来る。 地震研究、活断層、地熱利用、世界の火山と温泉分布、日本の火山と温泉分布、火山と火山岩、富士箱根火山模型などの展示がある。
 第4展示室は標本展示室で、岩石、鉱物、化石が分類展示されている。
 つくばエクスプレスつくば駅、つくばセンター4番バス乗り場から「荒川沖駅」行バスで「並木二丁目」バス停下車、徒歩5分。
 つくば市東1−1−1。地質標本館の地図
地質標本館
地質標本館
第1展示室地質年表 第1展示室日本列島地質模型
第1展示室地質年表(左)、同じく日本列島地質模型(右)
第2展示室 第3展示室
第2展示室太平洋の地質模型(左)、第3展示室富士箱根火山模型(右)
第4展示室 ロビー岡谷断層
第4展示室(左)、ロビーに展示されている岡谷断層標本(右)
サイエンス・スクエアつくば
 産業技術総合研究所の最先端の研究成果を紹介する施設。地質標本館に隣接して同一敷地内にある。
 テーマブース、テーマボックス、標準化コーナー、産総研院フォーメーションコーナーなどがある。 テーマブースには、産総研、計量標準の維持・開発、ヒューマノイドロボット、メンタルコミットロボット「パロ」、恐竜ロボット「ティラノサウルス」、 次世代監視カメラなどがある。テーマボックスでは、直径1cmの打ち上げ花火、密閉型遺伝子組換え植物工場、電気を使わず環境にも優しい金メッキなどの展示がある。
 見学は自由見学とガイド付き見学がある。事前予約と当日予約も可能。事前予約は午前10時、午後1時、午後2時、午後3時の1日4回。 当日予約は午前11時、午後4時の1日2回で、開始時間5分前までに受付で予約のこと。所要時間は約50分。
 開館時間は午前9時30分から午後5時。入館料無料。休館日は、毎週月曜日(祝日の場合は火曜日)と年末年始(12月28日〜1月4日)。 入館は地質標本館と同じ(上記参照)。
 つくばエクスプレスつくば駅、つくばセンター4番バス乗り場から「荒川沖駅」行バスで「並木二丁目」バス停下車、徒歩5分。
 つくば市東1−1−1。サイエンス・スクエアつくばの地図
サイエンス・スクエアつくば
サイエンス・スクエアつくば
ワンダーオブサイエンス イノベーションゾーン
ワンダーオブサイエンス(左)、イノベーションゾーン(右)
ライフテクノロジー マニュファクチャリング
健全で安全な未来の暮らしがテーマのライフテクノロジー展示(左)、 日本のものづくりからマニュファクチャリング展示(右)
国土地理院
 国土交通省(旧建設省)の特別機関。国土の基盤的な地理空間情報の提供、及び地理空間情報の高度な活用の促進、そして防災、災害復興のために地理空間情報の提供などを行っている。 また、VLBIという技術を使い、数千km離れた距離を誤差数mmで測る測量が行われている。 これは、国土地理院のシンボルともなっている巨大なパラボラアンテナで、数十億光年離れている準星(クエーサー)と呼ばれる星からの電波を受信し、その電波の届く差によって位置をしるというもの。 現在はこの技術によって、地球規模で日本の位置を正確に把握する世界測地系測量システムが維持されている。
 国土地理院は、1869(明治2)年に民部省に設置された庶務司戸籍地図掛を起源とする。 その後、内務省地理局、参謀本部陸地測量部、内務省地理調査所などを経て1960(昭和35)年から国土地理院となった。 1979(昭和54)年、東京目黒から筑波研究学園都市移転。同院内には、見学施設、地図と測量の科学館がある。
 つくば市北郷1。国土地理院の地図
地図と測量の科学館
 国土地理院にある地図と測量に関するわが国初の展示施設。「展示館」と「地球ひろば」の2つの施設からなる。
 展示館は、常設展示室、特別展示室、地図のギャラリー、オリエンテーションルームなどからなる。常設展示室は「地球に向かう」「情報に向かう」「暮らしに向かう」のテーマで、 特別展示室では、地図や測量に関するテーマで期間限定で、地図のギャラリーには、国土地理院が発行する主な地図の紹介などが行われている。
 地球ひろばは、野外施設で、地球の丸さを体験できる日本列島の球体模型(つくば市を中心に半径2200kmの範囲を表している。20万分の1の地勢図で作成)で、その名のとおり、地球の丸さを感じられるつくり。 模型の周囲では、地球の1秒の長さを自分の足で体験することができる。 また、航空測量で活躍した「くにかぜ」の実物展示がある。
 開館時間は午前9時30分〜午後4時30分、毎週月曜日(休日の時は火曜日)及び年末年始(12月28日〜1月3日)休館。入館無料。
 つくばエクスプレスつくば駅、つくばセンター5番乗り場から「下妻駅」行きバスで「国土地理院」バス停下車、徒歩。
 つくば市北郷1。地図と測量の科学館の地図

展示館(左)、地球ひろばの球体模型(右)
筑波基準点 高覘標
日本の三角測量の実質的な中心「筑波基準点」(左)、三角点間の測量をする時のやぐら「高覘標(こうてんびょう)」(右)

航空測量で活躍した測量用航空機「くにかぜ」(左)、かつてあった直径32mの巨大パラボラアンテナ=下記参照(右)
筑波基準点観測塔 電子基準点
筑波基準点の真上に建てられた筑波基準点観測塔(左)電子基準点(右)

つくばVLBIアンテナ
 つくば市北郷の国土地理院内にあった巨大パラボラアンテナ。 道路沿いからも見え、筑波研究学園都市のシンボルともなっていた。
 同アンテナは、日本の正確な位置を数mm単位で測ることを目的に設置された。これによって測量の正確性をあげることはもちろんのこと、 地球のプレート運動や地球の自転速度の変化監視などにも利用されていた。「うるう秒」の決定などにも貢献していたという。
 アンテナの設置は1998(平成10)年3月。開口部の直径は32m、重量は550tある。 2016(平成28)年12月に観測終了、2017(平成29)年1月から撤去が始まり、同年3月撤去完了。 後継のVLBIアンテナは、地盤の関係から石岡市に整備されている。
つくばVLBIアンテナ
つくばVLBIアンテナ
つくばVLBIアンテナ開口部 つくばVLBIアンテナ背面
つくばVLBIアンテナ開口部(左)、背面(右)
つくばVLBIアンテナライトアップ つくばVLBIアンテナ
ライトアップされたつくばVLBIアンテナ(左)、取り壊し撤去されるアンテナ(右)
高エネルギー加速器研究機構
 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構。略称高エネ研。KEK。文部科学省(旧文部省)所管。物質を形づくる素粒子や原子核に関する研究、物質の構造と機能に関する研究、加速器の開発研究などを行っている。
 1971(昭和46)年、わが国初の大学共同利用機関、高エネルギー物理学研究所として設立。 1997(平成9)年、東京大学原子核研究所、東京大学理学部附属中間子科学研究センターと統合、高エネルギー加速器研究機構となった。 2004(平成16)年4月1日、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構。
 つくば市大穂1−1。高エネルギー加速器研究機構の地図
高エネルギー加速器研究機構KEKコミュニケーションプラザ
 KEKコミュニケーションプラザは、高エネルギー加速器研究機構内にある展示施設。素粒子や宇宙線などについてわかりやすく展示している。 展示はZone1人類の旅、Zone2電子の旅、Zone3KEKの旅からなる。特に電子の旅のゾーンは、さらに(1)加速する、 (2)謎にせまる、(3)なりたちを探る、(4)管理する、(5)ノーベル賞コーナーに分かれる。電磁石を使った加速器のミニチュア版があり、ゲーム感覚で加速器の原理を体験することが出来る。
 開館時間は午前9時30分〜午後4時30分、入場料無料。
 つくばエクスプレスつくば駅、つくばセンター5番乗り場から「下妻駅」行きバスで「高エネルギー加速器研究機構」バス停下車、徒歩。
 つくば市大穂1−1。KEKコミュニケーションプラザの地図
筑波実験植物園
 国立科学博物館筑波研究資料センター筑波実験植物園。国立科学博物館が設置した植物園。通称は、つくば植物園。全体面積は、約14万平方m。 植物研究の推進を目的に、日本のおもな植物や、生活にかかわりの深い植物、世界の熱帯や亜熱帯、乾燥地域に生育する珍しい植物など、およそ4千種の植物が植栽されている。
 園内は、「世界の生態区」「生命を支える多様性区」からなる。 世界の生態区では、常緑広葉樹林区画(シイ、カシなどの林)、温帯性針葉樹林区画(スギ、ヒノキなどの林)、暖温帯落葉広葉樹林区画(ブナ、ミズナラなどの林)などをはじめ、 山地草原区画や岩礫地植物区画、水生植物区画など日本の温帯に広がる植生を再現。また、アフリカやアメリカのサバンナの気候に自生する植物が見られるサバンナ温室、 アジアの熱帯雨林を、山地性と低地性の2室で、それぞれの植物が見られる熱帯雨林温室、そして熱帯の湿地や水生の植物が見られる水生植物温室がある。
 生命を支える多様性区は、生活に欠かせない植物の展示。植物の多様性が私たちの暮らしにどれだけの恩恵があるかが分かる。 また、多様性が失われつつある現状に警鐘を鳴らす絶滅危惧植物の展示もある。バナナやパイナップルなど、身近な植物が熱帯資源植物温室で展示がされている。 このほか、地元の筑波山に生育する植物も展示されている。
 開園時間は午前9時から午後4時30分(入園は午後4時)まで。祝日、休日の翌日、及び年末年始休館。入園料は一般、大学生300円、児童、生徒無料。
 つくばエクスプレスつくば駅、つくばセンター5番乗り場から「テクノパーク大穂」行で「筑波実験植物園」バス停下車、徒歩。
 つくば市天久保4−1−1。筑波実験植物園の地図
つくば植物園温室
筑波実験植物園のシンボルともなっている巨大な温室群
つくば植物園筑波山植物区
筑波石で作られた筑波山のモニュメントを中心に筑波山の植物を集めた筑波山植物区
つくば植物園ツクバトリカブト つくば植物園名札
筑波山植物区にある筑波山で発見された植物・ツクバトリカブト(左)、 園内にある植物に付けられている名札には、筑波山で見られる植物に筑波山のマークが付けられている。左下の黄色いシール(右)
農業・食品産業技術総合研究機構
 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構。略称・農研機構。食料、農業、農村に関する総合的な研究を行っている。この分野における国内最大規模の研究機関。 農林水産省の試験研究機関の独立法人化に伴い、2001(平成13)年それまであった研究所を統合して発足。 当初、農業技術研究機構、2003年(平成15)年、農業・生物系特定産業技術研究機構を経て、2006(平成18)年から農業・食品産業技術総合研究機構。 筑波研究学園都市には、中央農業総合研究センター、作物研究所、果樹研究所、花き研究所、畜産草地研究所、動物衛生研究所、農村工学研究所、食品総合研究所などがある。 農場などが広大なため、施設はつくば市観音台を中心に多くの場所に分かれている。
中央農業総合研究センター
 旧農業研究センター。大豆、小麦、野菜を組み合わせた水田輪作技術や大規模経営向きの低投入稲作技術などの開発。 新技術の経営的評価と経営管理手法に関する研究、ITを活用した農業情報研究などを行っている。 また、重粘土・多雪地帯における水稲及び水田利用に関する研究、さらに環境保全型農業の専門研究も実施。 常設展示、つくばリサーチギャラリーがある。
 つくば市観音台3−1−1。中央農業総合研究センターの地図
作物研究所
 水稲、小麦、大麦、大豆、サツマイモ、ごまなどの品種改良と、品種改良のための新技術開発を行っている。 低コスト、高品質栽培などの研究も行う。
 つくば市観音台2−1−18。作物研究所の地図
果樹研究所
 国内の果樹研究施設の中核。果樹農業の発展と豊かな食生活に貢献するため、基礎的、先導的な研究を行っている。 かんきつ類、りんご、日本梨、桃、栗、柿、葡萄、梅、スモモなどに関する栽培方法や病害虫などに関する研究を実施。 1902(明治35)年農事試験場園芸部として静岡県に創設、その後園芸試験場などと改称した、旧果樹試験場。 1977(昭和52)年、神奈川県平塚市から筑波研究学園都市に移転。
 つくば市藤本2−1。果樹研究所の地図
花き研究所
 わが国唯一の花の研究機関。生育開花調節、新形質花き開発、花き品質解析などの研究を行っている。 1902(明治35)年発足の農事試験場園芸部が前身。その後園芸試験場となり、花き研究が続けられていた。 2001(平成13)年、農林水産省の試験研究機関の独立法人化に伴い、花き研究所が発足した。 見学可能。要予約(予約書提出)。
 つくば市藤本2−1。花き研究所の地図
果樹研究所花き研究所
果樹研究所、花き研究所の施設入口
畜産草地研究所
 旧畜産試験場。552haの広大な研究施設で良質かつ健全な畜産物の生産性の向上に関する研究を行っている。 国土資源の有効利用を基盤とした自給率の向上など、資源循環型生産技術の開発も進めている。 畜産研究の中核施設として1916(大正5)年、畜産試験場として創設。1980(昭和55)年、千葉市から筑波研究学園都市に移転した。 見学可能。要予約。
 つくば市池の台2。畜産草地研究所の地図
農村工学研究所
 農地、農業用水、農村を対象とした研究開発を行っている。 1950(昭和25)年に発足した農林水産省農業技術研究所農業土木部などが母体となり、1961(昭和36)年、農林水産省農業土木試験場設立。 1977(昭和52)年、神奈川県平塚市から筑波研究学園都市に移転。1988(昭和63)年、農林水産省農業工学研究所に改組、設立した。 見学可能。要予約(申込書提出)。
 つくば市観音台2−1−6。農村工学研究所の地図
動物衛生研究所
 動物疾病の予防、診断、 治療について、基礎から開発、応用までの研究を行っている。 1891(明治41)年、農商務省の獣疫研究室として創設。1921(大正10)年、獣疫研究所として独立。 1947(昭和22)年、家畜衛生試験場となる。1979(昭和54)年、筑波研究学園都市移転。
 つくば市観音台3−1−5。動物衛生研究所の地図
動物衛生研究所
動物衛生研究所
食品総合研究所
 食と健康の科学的解析、食料の安全性の確保と流通や加工技術の開発などの分野で基礎的、基盤的研究を行っている。 1934(昭和9)年、農商務省米穀局米穀利用研究所として設置。その後食料研究所などに改称された後、1972(昭和47)年、食品総合研究所となった。 1979(昭和54)年、筑波研究学園都市移転。 見学可能。要予約(申込書提出)。
 つくば市観音台2−1−12。食品総合研究所の地図
食と農の科学館 つくばリサーチギャラリー
 農機具・農業機械の発達や農業が環境保全に果たす役割、そして最新の研究成果などを、展示物や映像でわかりやすく紹介。 シンボルモニュメント、テーマ別展示コーナー、研究機関コーナー、環境ジオラマ、ほっとコーナー、研究成果トピックス10、農業技術発達資料館などで構成される。
 開館時間は午前9時から午後4時。入館料は無料。休館日は年末年始のみ。
 つくばエクスプレスつくば駅、つくばセンター4番乗り場から「牛久駅」行バスで「農林団地中央」バス停下車、徒歩5分。 または、つくばエクスプレスみどりの駅から「農林団地循環」バスで「農林団地中央」バス停下車、徒歩5分。
 つくば市観音台3−1−1。つくばリサーチギャラリーの地図
つくばリサーチギャラリー
食の安全への注目もあって人気の施設となっている食と農の科学館
農業生物資源研究所
 国立研究開発法人農業生物資源研究所。農林水産省所管。農業分野における生命科学の基礎的な研究が中心で、 植物、動物、昆虫などのゲノム研究や遺伝子の組み換え技術による新しい機能を持つ作物の研究などを行っている。 ゲノム解析センター、ゲノム情報センター、遺伝資源管理施設(ジーンバンク)、遺伝資源長期保存施設などがある。 2016(平成28)年4月1日、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構と統合。
 旧農業生物資源研究所、旧蚕糸・昆虫農業技術研究所、旧畜産研究所の一部、旧家畜衛生試験場の一部を統合して発足した。 旧農業生物資源研究所は、1983(昭和58)年、生物資源の農業利用における基礎研究を行うため設立された。 一方、旧蚕糸・昆虫農業技術研究所は、昆虫の持つ特異な機能に着目し、その機能を解明し、利用することなどを目的に1988(昭和63)年に、旧蚕糸試験場を母体に設立されている。 見学可能。要予約。
 本部地区(基礎研究・植物科学・動物科学)・つくば市観音台2−1−2。農業生物資源研究所本部地区の地図
 農環研地区(基礎研究・植物科学)・つくば市観音台3−1−3。農業生物資源研究所農環研地区の地図
 大わし地区(昆虫科学・動物科学)・つくば市大わし1−2。農業生物資源研究所大わし地区の地図
 池の台地区(動物科学)・つくば市池の台2。農業生物資源研究所池の台地区の地図
農業生物資源研究所
農業生物資源研究所昆虫・動物生命科学研究部門(つくば市大わし)
国際農林水産業研究センター
 国際農林水産業研究センター。略称JIRCAS(ジルカス)。熱帯、亜熱帯及び開発途上地域の農業、食料、環境問題にグローバルな観点から対応している。 1970(昭和45)年に設立された熱帯農業研究センターを発展的に解消し、1993(平成)年に設立された。
 つくば市大わし1−1。)国際農林水産業研究センターの地図
農業環境技術研究所
 国立研究開発法人農業環境技術研究所。農林水産省所管。農業生産の対象となる生物の生育環境に関する基礎的な研究と、生育環境の保全、及び改善に関する技術の研究。
 1893(明治26)年設立の農商務省農事試験場が前身。1950(昭和25)年農業技術研究所、1983(昭和58)年、農業環境技術研究所に改組した。 2016(平成28)年4月1日、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構と統合。
 つくば市観音台3−1−3。農業環境技術研究所の地図
農業環境技術研究所
農業環境技術研究所
国土技術政策総合研究所
 国土交通省の研究所。住宅・社会資本分野で唯一の国の研究機関として、2001(平成13)年4月1日に設立された。 国土交通省の行政部門と一体となった技術政策研究を行っている。研究成果は、河川、道路、下水道、建築、住宅、都市、港湾、空港などの 政策や事業の実施を通し、「住宅や社会資本のエンドユーザーである国民一人一人の満足度を高める」ことで、国民に還元するという。 研究所内には、延長6152mの試験走路やビオトープなどが設けられている。
 つくば市旭1。国土技術政策総合研究所の地図
土木研究所
 国土交通省(旧建設省)所管。土木技術に係る建築技術の調査研究。
 1921(大正10)年、内務省土木局に設置された道路材料試験所が前身。翌年独立し、内務省土木研究所となる。 その後、建設省土木研究所、1979(昭和54)年、筑波研究学園都市に移転した。 国道交通省の発足に伴い国道交通省土木研究所。2001(平成13)年4月1日、独立行政法人土木研究所。 2006(平成18)年、北海道開発土木研究所を統合している。
 つくば市南原1−6。土木研究所の地図
建築研究所
 国立研究開発法人建築研究所。国土交通省(旧建設省)所管。建築と都市計画に関する技術の調査研究。
 1942(昭和17)年に設置された大蔵省大臣官房営繕課建築研究室が前身。 1948(昭和23)年、建設省の設立に伴い、建設省建築研究所となる。1979(昭和54)年、筑波研究学園都市に移転した。 2001(平成13)年4月1日独立行政法人建築研究所。2015(平成27)年4月1日から国立研究開発法人建築研究所。
 つくば市立原1。建築研究所の地図
国立公文書館つくば分館
 独立行政法人国立公文書館つくば分館。内閣府所管。国立公文書館は、国の各機関から受け入れた歴史資料として貴重な公文書の保存、閲覧、展示などを行っている。 つくば分館は、書庫などの拡充を目的に1998(平成10)年の設置された。展示室があり、企画展などが行われる。 なお、1987(昭和62)年に制定された公文書館法は、元茨城県知事で同県選出の参議院議員だった岩上二郎議員が、歴史的公文書の保存の重要性を訴え自ら中心となって発議された議員立法。
 つくば市上沢6−6。国立公文書館つくば分館の地図
国立公文書館
国立公文書館
国立環境研究所
 国立研究開発法人国立環境研究所。環境省所管。環境問題に対する総合的な調査研究を行っている。地球環境、循環型社会、廃棄物、環境リスク、自然共生などのテーマで研究が行われている。
 1974(昭和49)年3月、旧環境庁所管の国立公害研究所として現在地に設立。1990(平成2)年7月、国立環境研究所となった。 2001(平成13)年4月1日独立行政法人国立環境研究所。2015(平成27)年4月1日から国立環境研究所。
 つくば市小野川16−2。国立環境研究所の地図
理化学研究所筑波研究所
 国立研究開発法人理化学研究所筑波研究所。文部科学省(旧科学技術庁)所管。遺伝子科学利用技術の分野における最先端研究及び研究基盤の整備を行っている。 その中核となるバイオリソースセンターは、2001(平成13)年設立された。
 理化学研究所は、1917(大正6)年、財団法人として設立。鈴木梅太郎はじめ、多くの優秀な研究者を輩出した。戦後解体される。 解体後は株式会社科学研究所時代を経て、1958(昭和33)年、特殊法人理化学研究所として再出発した。筑波研究所は、1984(昭和59)年10月、特殊法人時代にライフサイエンス筑波研究センターとして開設された。 2003(平成15)年10月、独立行政法人理化学研究所筑波研究所。2015(平成27)年4月1日、国立研究開発法人理化学研究所筑波研究所。
 見学コースあり。要予約。
 つくば市高野台3−1−1。理化学研究所筑波研究所の地図
森林総合研究所
 国立研究開発法人森林総合研究所。農林水産省所管。わが国の森林研究の中核施設。森林、林業、木材産業に関する総合的な研究。森林の保護と林業の技術向上の研究。
 1905(明治35)年、農商務省山林局林業試験場として設立。1978(昭和53)年、筑波研究学園都市移転。1988(昭和63)年、森林総合研究所に改称した。 独立行政法人森林総合研究所を経て2015(平成27)年4月1日、国立研究開発法人森林総合研究所。
 つくば市松の里1。森林総合研究所の地図
気象研究所
 国土交通省(旧運輸省)気象庁の施設。気象予報の精度向上やそのための基礎技術、技術改善、新しい機器の開発などを行う。
 1942(昭和17)年に中央気象台に設置された研究科が前身。1947(昭和22)年、中央気象台気象研究所と改称。 1956(昭和31)年に気象庁気象研究所となった。1980(昭和55)年、東京都杉並区から筑波研究学園都市の現在地に移った。 敷地内には、気象観測用の高さ213mの鉄塔がある。つくば市内で最も高い建造物(2010年度撤去)。
 つくば市長峰1−1。気象研究所の地図
高層気象台
 国土交通省(旧運輸省)気象庁の施設。高層気象を専門的に観測する気象台。気象台でありながら天気予報は行わない。 また、高層気象観測に関する精度向上のための技術開発、観測機の改良などを行っている。
 1920(大正9)年、現在地の旧筑波郡小野川村館野に設立した。高層気象台としての観測所名は「館野」。
 つくば市長峰1−2。高層気象台の地図  
物質・材料研究機構
 国立研究開発法人物質・材料研究機構。略称NIMS(ニムス)。文部科学省(旧科学技術庁)所管。物質、材料の科学技術に関する基礎研究、基盤的研究を行っている。 プロジェクト研究、萌芽的研究、研究クラスターの3つが研究の柱。 プロジェクト研究は、同機構の重点的に研究すべき課題で、ナノテクノロジーを活用した新物質、新材料創製のための研究、社会的ニーズに応える材料の高度化のための研究開発の推進という2つの研究課題と、 ナノスケール物質、情報通信材料研究など6つの重点研究開発領域からなる。 萌芽的研究は、主に研究者個人の独創的な発想に基づいて行われる研究。 研究クラスターは、組織を横断的に集積した研究体制で、電子顕微鏡クラスター、腐食クラスターなどがある。
 いずれも旧科学技術庁所管で、1956(昭和31)年設立された金属材料技術研究所と1966(昭和41)年設立の無機材質研究所が2001(平成13)年4月に合併して発足した。 金属材料技術研究所は1979(昭和54)年筑波支所開設、1995(平成7)年筑波研究学園都市移転。無機材質研究所は1972(昭和47)年国立研究機関の筑波研究学園都市移転第1号。 千現地区及び桜地区が旧金属材料技術研究所、並木地区が旧無機材質研究所。独立行政法人物質・材料研究機構を経て2015(平成27)年4月1日、国立研究開発法人物質・材料研究機構。
 つくば市千現1−2−1。物質・材料研究機構の地図
物質・材料研究機構
物質・材料研究機構
防災科学技術研究所
 国立研究開発法人防災科学技術研究所。略称・防災科研。NIED。文部科学省(旧科学技術庁)所管。 防災科学技術の総合研究機関。地質調査や地震防災、火山噴火予測、火山防災、土砂災害、異常気象などの試験研究を行っている。
 1963(昭和38)年に国立防災科学技術センターとして設立。1978(昭和53)年、つくば移転完了。 2001(平成13)年4月、独立行政法人防災科学技術研究所。2015(平成27)年4月1日、国立研究開発法人防災科学技術研究所。
 つくば市天王台3−1。防災科学技術研究所の地図
NTTアクセスサービスシステム研究所
 つくば市花畑1−7−1。NTTアクセスサービスシステム研究所の地図
アクセスサービスシステム研究所
NTTアクセスサービスシステム研究所のシンボルともなっている塔
戸田建設(株)技術研究所
 1981(昭和56)年、創業100周年記念事業の一環として設立された。 なお、同社の2代目戸田利兵衛は茨城県出身。初代の養嗣子となった。つくばセンタービルの工事を行っている。
 つくば市要315。戸田建設技術研究所の地図
(株)奥村組技術研究所
 1984(昭和59)年、筑波研究所として設立。1994(平成6)年、大阪の技術研究所と統合された。 1986(昭和61)年に完成した管理棟は、日本初の免震ビルとして知られる。
 つくば市大砂387。奥村組技術研究所の地図
(株)熊谷組筑波技術研究所
 1988(昭和63)年3月開所。1989(平成元)年4月、振動構造実験棟、音響実験棟が完成。
 つくば市鬼ヶ窪1043。熊谷組筑波技術研究所の地図
(財)シップアンドオーシャン財団筑波研究所
 現在は閉鎖。
 つくば市要。シップアンドオーシャン財団筑波研究所の地図
(株)江東微生物研究所微研中央研究所つくば
 1988(昭和63)年5月開所。鉄筋コンクリート4階建て。関東甲信越エリアの中核ラボ。
 つくば市上横場445−1。微研中央研究所つくばの地図
(株)幸和義肢研究所
 義肢(義足、義手)及び各種福祉機器(車椅子、補聴器など)の研究開発、製作を行う専門メーカー。1983(昭和58)年、水海道市(現在の常総市)で創業。 1989(平成元)年、つくば市篠崎に移転。2003(平成15)年、つくば市神郡に移転。2011(平成23)年、現在地に移転。
 つくば市大白硲341−1。幸和義肢研究所の地図
日本自動車研究所つくば研究所
 財団法人日本自動車研究所は、1961(昭和36)年、財団法人自動車高速試験場として設立。1964(昭和39)年には同地に、研究施設としての高速周回路が完成している。 1969(昭和44)年に日本自動車研究所として再スタート。以降、高速周回路を持つ研究所として、自動車、道路交通の研究拠点として長く使用されてきた。
 つくばエクスプレスの開通に伴い、敷地内を線路が通り、周辺の開発が行われることになり、高速周回路などのコース施設は、茨城県城里町にテストセンターとして移転。 高速周回路などは無くなったものの、つくば研究所は、同財団の研究施設として、広大な敷地を有しており、さまざまな研究活動を行っている。
 つくば市苅間2530。日本自動車研究所つくば研究所の地図
安藤ハザマ技術研究所
 ゼネコン(総合建設会社)の(株)安藤・間(安藤ハザマ)の技術研究所。旧ハザマ技術研究所。73525平方mの広大な敷地に、本館の他、構造・振動、風洞、岩盤・地質・化学、水理、 コンクリート・建築機械、音響・電波、環境の7つの実験棟、及び屋外実験場がある。 1992(平成4)年、旧間組の技術研究所として開設。2013(平成25)年4月、安藤建設(株)と間組(株)の合併に伴い現在の名称となった。 「人間と自然環境を結ぶ技術の創出」が研究コンセプト。自社の研究だけでなく、受託研究も行っている。
 つくば市苅間515−1。安藤ハザマ技術研究所の地図
ハザマ技術研究所
ハザマ技術研究所、右側の建物が構造・振動実験棟、左側の建物が本館
サイバーダイン
 筑波大学大学院システム情報工学研究科山海研究室の研究成果を活用することを目的に設立された大学発ベンチャー企業。設立は2004(平成16)年。 山海研究室は、人、機械、情報の融合を中心にした研究を実施、福祉や介護の分野での人支援技術研究などが注目されている。 代表的なものに、介護における人間の負担を減らすために開発されたロボットスーツHALなどがある。 本社は研究学園駅南口の前にある。また、イーアスつくば内にロボットスーツなどを体験できるサイバーダインスタジオがある。
 つくば市学園南D25街区1。サイバーダインの地図
サイバーダイン本社
サイバーダイン本社
理想科学工業(株)理想開発センター
 理想科学工業の研究開発の新たな拠点。敷地面積約17520平方m。建物延べ床面積約14970平方m。地上7階建ての本棟と付属棟からなる。 「開発者が自由な発想を育むための開発環境を提供すること」「コミュニケーションを促進することで開発効率の向上を図ること」をコンセプトにしている。 2013(平成25)年5月31日完成、6月27日開所。
 つくば市学園南D29街区1(苅間523)。理想開発センターの地図
理想開発センター
理想科学工業理想開発センター
日本農業研究所実験農場
 公益社団日本農業研究所実験農場。 1942(昭和17)年創立の財団法人東亜農業研究所を前身とする。 1945(昭和20)年9月22日、財団法人日本農業研究所に変更。 2013(平成25)年に公益財団法人となった。 つくば市の実験農場は1963(昭和38)年、現在の東京都西東京市から当時の稲敷郡茎崎町に移転した。
 つくば市稲荷原2−1。日本農業研究所の地図
日本工営(株)中央研究所
 土木、環境など同社のコア技術の研究開発を行う。1992(平成4)年、当時の稲敷郡茎崎町に開設。
 つくば市稲荷原2304。日本工営中央研究所の地図
(株)ミツトヨつくば研究所
 精密測定機器の製造販売を行うミツトヨの研究開発拠点。1991(平成3)年開所。
 つくば市上横場430−1。ミツトヨつくば研究所の地図
農林水産先端技術研究所
 公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会農林水産先端技術研究所。産官学の連携と農林水産、食品分野における試験研究、革新的な技術開発などを行っている。
 つくば市上横場446−1。農林水産先端技術研究所の地図
ナイルス(株)つくばテクノセンター
 1961(昭和26)年、筑波工場として操業開始。
 つくば市柳橋104−2。ナイルスつくばテクノセンターの地図
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