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板橋不動尊

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 清安寺不動院願成寺(せいあんざんふどういんがんじょうじ)は、茨城県つくばみらい市板橋にある真言宗豊山派の寺院で、本尊は不動明王。 地元では板橋不動尊、板橋のお不動さまなどとして親しまれている。関東三大不動尊(他は千葉県の成田山新勝寺=成田不動尊、東京都の高幡山金剛寺=高幡不動尊、諸説有り)、 北関東三十六不動尊霊場第36番札所で結願の寺。北関東三十六不動尊霊場については北関東三十六不動尊霊場へ。
 本尊の不動明王は、檜材で作られた木造で、中央に不動明王像、両側に制多伽童子(せいたかどうじ)と矜羯羅童子(こんがらどうじ)を従えた不動三尊像。 平安時代後期の作とされる。国の重要文化財に指定されている。
 創建は大同年間(806〜809年)。本尊の不動明王は弘法大師が一刀三礼の古式により自ら彫られたものとされる。 二間四面の草堂にこの不動明王を安置し求子安産を祈ったことが同寺の始まりという。このため今でも安産祈願や子供の成長祈願、七五三詣りで多くの参詣がある。 その後天授年間(1375〜80年)には七堂伽藍が整備されたが戦火で焼失。このため文禄年間(1592〜95年)に霊雲阿闍梨により現在地に中興開山したという。
 白犬の伝説がある。江戸時代、この地域で難産の御婦人が多くおり、身ごもった御婦人は不安を抱えていた。 ある夜、村長(むらおさ)の見る夢に雄と雌の白い犬が現れ、板橋不動にお参りし護摩祈願すれば難産から救うと伝えた。 村長は村人と協議し一同揃って、お参りしと護摩祈願、そして白い犬を奉納したところ、それ以降難産に苦しむ人はいなくなったとされる。
境内全景
境内全景
本堂左 楼門左
本堂左側から(左)、楼門左側から(右)
境内
境内、楼門をくぐったところ。正面に本堂、右手に三重塔

本堂

 大本堂。1737(元文2)年建立。五間四方、二重屋根入母屋造り、総欅造り。内外を朱塗り、各所に極彩色の彫刻が施されている。 1965(昭和40)年2月24日、茨城県指定文化財。
本堂
本堂、正面から
本堂香炉 本堂扁額
本堂前の香炉(左)、本堂の扁額(右)
本堂内提灯
本堂内の提灯、大きく不動尊と書かれている
白犬狛犬左 白犬狛犬左全
本堂前、向かって左側の白犬狛犬、こちらは親子犬(左)、台座には奉献と刻まれている(右)

本堂前向かって右側の白犬狛犬(左)、同じく台座には奉献と刻まれている(右)

楼門

 1700(元禄13)年の建立。桁行三間、梁間二間の二層建築。全体に朱塗りが施されている。屋根は入母屋造り二重垂木。 明治時代に修理された記録が棟札に残る。2008(平成20)年度から2011(平成23)年度にかけて保存修理工事が行われた。 この修理で屋根が「とち葺型銅板葺」となった。阿形、吽形の仁王像が安置されている。仁王像の裏側に白犬の像が左右ともに置かれている。 1974(昭和49)年11月25日、茨城県指定文化財。仁王像はつくばみらい市指定文化財。
楼門
楼門
楼門白犬左 楼門白犬右
楼門の向かって左側裏にある白犬(左)、同じく向かって右側裏の白犬(右)

三重塔

 1775(安永4)年の建立。西側を正面とする。全体が朱塗りで、茨城県内の近世建築における特徴的な装飾が多いという。 1993(平成5)年度から1995(平成7)年度にかけて保存修理工事が行われた。 1960(昭和35)年12月21日、茨城県指定文化財。
三重塔
三重塔

手水舎

 本堂向かって右手前にある。
手水舎
手水舎

鐘楼

 鐘楼堂。三重塔の南側、楼門をくぐって右手にある。
鐘楼
鐘楼

御札所・三佛殿・休憩所

 御札所は楼門をくぐってすぐ左手にある。御札、御守り、祈祷受付、御朱印はこちらになる。 その北側にあるのが三佛殿。さらにその北側が庫裡兼寺務所になる。
 御札所などがある建物群の反対側にあるのが「不動院檀徒会館」及び「参詣者休憩所」と書かれた休憩所、その北側に「隠所」と書かれたトイレがある。
御札所
御札所
三仏殿
三佛殿
庫裡・寺務所
庫裡兼寺務所
休憩所
休憩所
隠所
隠所

谷原大師

 谷原大師は、谷原領内に設けられた不動院住職及び世話人を先達として江戸時代より信仰されてきた四国八十八ヶ所霊場の写し。 不動院周辺の各地区には大師堂があり、現在でも春の彼岸明け十日間に渡って巡礼する。 不動院内には、これら各地の御大師様を一堂にお祀りした石像が並ぶ。また61番札所がある。  
谷原大師
谷原大師
谷原大師61番
境内にある谷原大師61番札所

茨城百八地蔵尊霊場

 縄解地蔵尊。境内に祀られている。石仏立像。江戸時代の建立。 霊場の詳細は茨城百八地蔵尊霊場へ。
縄解地蔵
縄解地蔵尊

出入口

 正面入口と西側の入口がある。正面は楼門の前にある。西入口は祈祷車両の入口でもある。
正面入口 西入口
正面入口(左)、西入口、祈祷車両はこちらから入る(右)

仏像

 このほかにも境内各所に不動明王像を中心に祀られている。
交通安全不動尊
三佛堂前にある交通安全不動尊
六地蔵
六地蔵
不動明王
不動明王

茨城百景碑

 1950(昭和25)年に選定された茨城百景に「板橋不動尊と金村別雷神社」で選ばれている。その碑が同寺境内にある。
茨城百景碑
茨城百景碑  

 本堂前、三重塔との間に桜があり、花の時期には参拝者の目を楽しませる。
桜
本堂前の桜  

御朱印

 中央に不動明王と書かれたシンプルなもので、北関東三十六不動尊霊場第36番札所の御朱印となる。納経料は300円。 北関東三十六不動尊霊場については北関東三十六不動尊霊場へ。
御朱印 御影
御朱印(左)、御影(右)

アクセス

 つくばみらい市板橋2370。板橋不動尊の地図
 【車】 常磐自動車道、谷和原インターチェンジないし谷田部インターチェンジから約10分。
 【駐車場】 参拝者無料駐車場が寺の東側と北側にある。
 【公共交通機関】 つくばエクスプレスみらい平駅から車で約5分。JR常磐線取手駅から谷田部車庫行バス、不動尊前バス停から徒歩。
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