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布川神社臨時大祭

 布川神社臨時大祭は、茨城県北相馬郡利根町布川の布川神社の祭礼で3年に一度の7月最後の金曜日から日曜日まで3日間に渡って開催される。 通称「本祭り」。神輿が出る際の「禊」とその後の「はな棒」の取り合いが大きな特徴の勇壮な祭りであるとともに、加えて6台の山車が競演する華やかな祭りでもある。
 日程は、初日、布川神社前に各町の山車が集結するなか、神輿の宮出しが始まる。神輿の出御の際は、各町の代表者による担ぎ手による「禊」が行われる。 禊では、担ぎ手に容赦なく水がかけられる。禊が終わると「はな棒」をめぐる攻防の後、神輿が神社から担ぎだされる。 神社前では神輿と各町内の山車が交流、その後各町内を回った後、最後に内宿(徳満寺下)に設けられた御仮殿に鎮座する。 中日は神輿は出ずに山車が町内を巡行。夜には山車の競演も行われる。 最終日は、御仮殿から再び禊を行って神輿が出た後、各町内を回り夜には神社に神輿が還御する。
 2000年以降の開催を見ると、2002(平成14)年7月26日、27日、28日、2005(平成17)年7月29日、30日、31日、 2008(平成20)年7月25日、26日、27日、2012(平成24)年7月27、28、29日=東日本大震災の影響で1年延期され4年ぶりの開催、 2015(平成27)年7月24、25、26日、2018(平成30)年7月27、28、29日に行われている。 2012年以降、干支でいうと丑、辰、未、戌の年に行われる。
 なお会場となる利根町布川地区は、祭り期間中の3日間、大幅な交通規制が実施される。
アクセス
 公共交通機関はJR成田線「布佐駅」下車徒歩約20分。 自動車は首都圏中央連絡道「牛久阿見IC」から約25分。

神輿

 布川神社の宮神輿は、初日に神社から出御、各町内をまわった後、内宿に設けられた御仮屋に入る。 2日目の中日が神輿は出ない。 3日目の最終日には、初日と反対に御仮屋から出て各町内をまわり、夜には神社に還御する。 いずれも神輿が出るときには「禊」が行われる。
 なお神輿の渡御は各町内ごとに行われる。各町内の境では神輿の引継ぎ「渡し」が行われる。
宮神輿
布川神社の宮神輿

山車

 山車は6台ある。いずれの山車もほぼ同じ形、同じ規模。台座に舞台、そして屋根の最もシンプルな唐屋根タイプ。 前方が舞台で、同じ高さに下座連が乗る。車輪は小型の木製。台座と舞台が独立して動く。
内宿
 扁額は「内若」。
内宿山車
内宿山車全景
内宿狐 内宿恵比寿
内宿山車の狐(左)、同じく恵比寿(右)
濱宿
 扁額は「はま」。
濱宿山車
濱宿山車全景
濱宿狐 濱宿男
濱宿山車の狐(左)、同じくひょっとこ(右)
中宿
 扁額は「なか」。
中宿山車
中宿山車全景
中宿狐 中宿翁
中宿山車の狐(左)、同じく翁(右)
上柳宿
 扁額は「上若」。
上柳宿山車
上柳宿山車全景
上柳宿 上柳宿男
上柳宿山車の狐(左)、同じく男(右)
下柳宿
 扁額は「やなぎ」。
下柳宿山車
下柳宿山車全景
下柳宿狐 下柳宿男
下柳宿山車の狐(左)、同じく男(右)
宮本
 扁額は「宮若」。
宮本山車
宮本山車全景
宮本狐 宮本おかめ
宮本山車の狐(左)、同じくおかめ(右)

初日

 午前11時ごろから、神社に各町の山車が集まってくる。まず子供神輿が神事に続いて出御する。 それが終わると大人神輿の神事。そして禊が行われる。禊には各町の神輿を担ぐ代表が参加。全員注連縄をたすき掛けして出る。 神社は小高い丘の上にあり、拝殿に通じる参道には77段の階段がある。禊は拝殿前と神社の鳥居前を7往復昇り降りする。 鳥居前では参加者に容赦ない大量の水がかけられる。参加者はずぶぬれになりながら黙々と走る。最後が競争で、先着からはな棒とりに有利になる。 はな棒を担ぐことが名誉とされており、今でもかなり激しい取り合いが行われる。 取り合いが一段落すると神輿は拝殿前でしばらくもみ合う。その後担いだまま階段を降り、下で待つ山車と神輿の交歓となる。 神輿は各町内を渡御、午後9時に御仮殿におさめられる。
拝殿神輿 神事
拝殿内に鎮座する神輿(左)、拝殿前での神事(右)
禊水 禊手締め
階段を下りて禊の水かけ(左)、禊は拝殿前からスタート、1往復するたびに手締めを行う(右)
禊階段 禊はな棒
禊で階段を勢いよくのぼる(左)、禊が終わるとはな棒の取り合い(右)
はな棒 神輿社殿前
おなじくはな棒取り合い(左)、担ぎ場所が決まると神輿は拝殿前で激しくもまれる(右)
神輿階段 神輿鳥居
神輿は担がれたまま階段をおろされる(左)、同じくそのまま鳥居をくぐる(右)
神輿鳥居前 神輿鳥居山車
鳥居を出た神輿(左)、鳥居前に待つ各町の山車と交歓(右)

中日

 中日は神輿は出ない。6町の山車が巡行する。夜には山車の競演が行われる。

最終日

 初日同様、神輿が出る際に「禊」が行われる。午前10時ごろまでに各町内の山車が御仮殿周辺に集まる。 禊は同じく各町内の代表が参加し、御仮屋から利根川の堤防脇の栄町高架下まで約40mを同じく7往復する。 それが終わると「はな棒」の取り合いが行われ、担ぎ場所が決まると神輿は高々と掲げられる。 その後各町内を渡御、再び布川神社下で各町の山車が出迎える中、神社に還御、午後9時におさめられる。
禊御仮殿 禊仮殿水
禊は御仮殿前からスタート、1往復するたびに手締めを行う(左)、利根川の堤防脇の栄町高架下では激しい水かけが行われる(右)
禊御仮殿走 御仮殿はな棒とり
御仮殿前から高架下まで激走(左)、禊が終わりはな棒とり(右)
神輿御仮殿
担ぎ場所が決まり御仮殿にあいさつ(左)、御仮殿前で神輿をもむ(右)
中宿掲げる神輿 中宿神輿
中宿山車に掲げる神輿(左)、同じく後ろから(右)
中宿内宿神輿 内宿神輿
御仮殿周辺で神輿を掲げる(左)、内宿山車前の神輿(右)
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